'96 Formula Nippon 第1戦 鈴鹿Round2
1 64 高木 虎之介 PIAA NAKAJIMA レイナード96D MF308 2 65 黒澤 琢弥 PIAA NAKAJIMA レイナード96D MF308 3 24 服部 尚貴 ルマン レイナード96D MF308 4 25 ラルフ シューマッハ ルマン レイナード96D MF308 5 19 星野 一義 カルソニックIMPUL ローラT96/95 MF308 6 8 中野 信治 avex 童夢 無限 F104i MF308 Fastest Lap 中野 信治(avex 童夢 無限) 1'47.018 on 35 Lap
ドライバーズ・ポイント(ポール,ファステスト,ウィン,完走合計) 1 25 ラルフ シューマッハ 27 (1,0,2,5) 2 24 星野 一義 19 (0,0,1,4) 3 10 ノルベルト フォンタナ 16 (0,2,1,4) 4 24 服部 尚貴 14 (0,0,0,5) 4 64 高木 虎之介 14 (3,0,1,2) 6 7 影山 正美 8 (0,0,0,4) 7 8 中野 信治 7 (0,1,0,4) 8 55 金石 勝智 6 (0,0,0,4) 8 65 黒澤 琢弥 6 (0,0,0,4) 10 21 ミハエル クルム 4 (1,2,0,5) 10 9 ペドロ デ ラ ロサ 4 (0,0,0,4) 12 5 マルコ アピチェラ 3 (0,0,0,5) 13 56 本山 哲 2 (0,0,0,4)
●レース観戦トピックス(選手の皆さんの敬称略です。ごめんなさい。) 7月6日(曇り時々晴れ) ・梅雨の時期のレースということでカッパを用意しての観戦だが、意外にも青空が見 える日だ。しかし風は強く、いる場所が雲で陰ると半袖では肌寒い。 ・予選開始から高木が絶えずトップに顔を出している。黒澤もトップタイムをマーク したりして十勝に続きPIAA NAKAJIMAの2台はここでも絶好調のようだ。そのほか、 星野や鈴木、山本が上位タイムを出している。 ・後半に入り、服部、本山も上位タイムを叩き出すが本山はS字でスピン。そのまま 予選を終わる。その後は黒澤と服部、それにフリー走行でマシンを壊した影山(兄) を含む3人のトップの出し合い。結局服部が暫定ポールを獲得する。 ・スペシャルステージに進出したのは、上から服部、影山(兄)、高木、黒澤、鈴木、 星野。まずは星野のアタックからだが、予選中は結構前が詰まっていたという話だ ったが、その通りにタイムを削ってきた。一方、うまく行かなかったのは鈴木と影 山で、二人は順位を落としてしまう。1分44秒4〜5を狙うといってた黒澤だったが ちょっと届かず44秒8で3位。服部と高木のイッキ打ちになる。まずは高木が44秒53 0を出す。服部はそのタイムにアタックする。3周目のコース前半(立体交差)部分で は高木のタイムを上回るが、最後のスプーン〜シケインでタイムをロスし、44秒76 9。惜しくもポールを逃す。しかしミスの許されない手に汗握るバトルだった。 ・その他、F3では注目の山西、黒澤の走りを見ることが出来た。特に、山西はスプー ンの縁石を使っての切れ味あるラインどりやセナばりのON/OFFアクセルワークが印 象に残った。 7月7日(曇り時々雨) ・今日は空には青空は見えず、結構寒い。朝からの雨のせいで路面はハーフウエット 状態。しかし、雨は8:00ごろはまったく降っていない。各車とりあえずセミウェッ トタイヤでのフリー走行で様子見と行った所。しかし、ラインから次第に乾いてい く。カローラ/スプリンターカップとF3のレースでは完全にドライコンディションと なった。 ・昼にはピットウォークの他、クラッシックフォーミュラーカーレース(ビデオでしか 見たことないロータス51フォードなど葉巻型のクルマやロータス69など走っていて 感動!)、あとNASCARのデモ走行(西コースにいたので、ノイズだらけのIN CARレポ ートしか聞こえなかった)などがあった。 ・しかし、昼のピットウォーク中に再び雨が降出し、路面が濡れたため各車セミウェ ットで出てきた。フナイスーパーアグリチームと予選がうまく行かなかったアピチ ェラ、フォンタナは一発勝負かスリックで出ている。しかし、フォーメーションラ ップ前の何周かの走行で路面は段々乾く難しい状況となっている。グリッドについ た時点で、あちこちでスリックへの交換が始まる。 ・そういった中でフォーメーションラップが始まる。結局、影山(兄)、スコット以外 はスリックをチョイス。レインを選ぶほうがギャンブルとなる。そんな中で、本山 はピットへ。スリック→スリックの交換ということは、タイヤトラブル? ・グリーンシグナルで各車飛び出す。1コーナまでは服部、星野が飛び出し、高木は 遅れる。が、高木はそのあと2コーナーまでに一瞬でトップに。この集中力はすご い。シューマッハもジャンプスタートで5位へ。高木、服部、星野、黒澤、シュー マッハ、鈴木という順だが、トップの高木はどんどん逃げる。一方、服部の後ろに は4台が連なっている。この集団の中では、明らかに速さが一歩抜きんでている黒澤 が、星野を1コーナーでパス。次に服部を狙う。さらにシューマッハ、鈴木も星野 をパス。星野はストレートMAXスピードが他車より悪いように見える。セッティング の違い? ・上位陣以外では、レイン組みは順位をどんどん落としている。やはりドライセッテ ィングが正解だったようだ。後方では山本、玉中がスピンして残念ながらレースを 終える ・黒澤は1コーナーで再三服部にしかけるが、あと一歩届かない。この状態が25周まで 続いた。しかし、25周目、シケインで周回遅れに引っかかった服部は、立ち上がり で後ろに付いたままになる。黒澤はそれを狙って、スリップに入り1コーナーでア ンダートレイを擦って火花を散らせながらインに飛込む。これはカッコよかった。 そして、服部をパスしてPIAA NAKAJIMAの1、2となる。シューマッハも服部を抜こ うとするが、それは押さえられた。 ・その数周後、鈴木がコースアウト。なんとかコース復帰するが、順位を大幅に落ち てしまう。スピン直前のストレートでマシン後方にオイル煙のようなものが見えた が気のせいか？中野が6位浮上。またロサもコースアウト。近藤はストレートでス ロー走行、ピット出口で停止。今回、NAVIの2台はいいとこがなかった。（正美、 正彦の兄弟対決は見れたが、今度は上位争いを期待。) ・黒澤はなんとか高木に追いつこうと必死だが、差は1コーナ〜逆バンクほどあり追 いつくのはトラブルがないと難しそうだ。服部以下もなかなか動きはない。 ・中段ではフォンタナの追い上げがすごく、どんどん7位の金石に追いついていく。 もしかしたら抜けるか?と思わせる追い上げだがついに追いつけず。 ・35周目チェッカードフラッグ。ウイニングランは白黒の2台のタンデム走行となり、 十勝で果たせなかった結果を果たせた。今後、去年のように虎ノ介の巻き返しが 始まるのか非常に楽しみ。
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