'97 Formula Nippon 第1戦 鈴鹿Round1
1 9 ペドロ デ ラ ロサ SHIONOGI TEAM NOVA ローラT97-51 MF308 2 19 黒澤 琢也 TEAM IMPUL ローラT96-52 MF308 3 11 光貞 秀俊 TEAM CERUMO ローラT96-52 MF308 4 56 本山 哲 FUNAI SUPER AGURI レイナード94D MF308 5 65 山西 康司 PIAA NAKAJIMA RACING レイナード97D MF308 6 10 飯田 章 SHIONOGI TEAM NOVA ローラT97-51 MF308 Fastest Lap 金石 勝智(FUNAI SUPER AGURI) 1'46.738 on 30 Lap
●レース観戦トピックス(選手の皆さんの敬称略です。ごめんなさい。) 4月26日(晴) ・晴天で雲もほとんど見えない鈴鹿サーキット。気温も高く日なたではシャツだけで 十分の暑さだ。風は強くはないが向風。観客数は去年よりチョット少なめ。 ・公式予選では開始早々近藤のマシンからオイルもれで20分中断。その後は本山,光貞 ,ペドロ,山本,高木が上位を占めている。その中でフォーミュラ引退した(;_;)星野 の指名を受け,代役で急遽参戦することになった黒澤が絶えずトップをキープ。と ころが最後の1分はタイムの出合いとなった、ペドロ,影山(弟)がトップを奪ったあ と,最後に高木がトップタイムをマーク。2コーナ〜逆バンク付近で見ていたが,高木 のマシンは挙動が不安定に見えるがタイムは出ている。その外ヴィルタネンのマシ ンも逆バンクを過ぎたあたりでの挙動が安定してないように見える。一方,ローラの 97シャーシは飯田,ペドロともに路面に吸い付くような走りをしている。 ・午後になり公式予選が始まった。10分経過時ヴィルタネンがデグナーでコースアウ ト。左フロントタイヤは曲がった状態で続行不可能。11分経過,玉中もコースアウ ト。ペドロがトップタイムをマーク。13分経過,高木出てくる。トップはペドロが 1分46秒台,そのあとに飯田,光貞が続く。17分後,アタックラップ2周目の高木が1コ ーナでリアが流れてコースアウト。25分経過,山西もデグナー2つ目を出たあとの縁 石に乗りスピン(ヘアピンまでのタイムアップを狙って,2つ目を攻めすぎてバラン スを崩したか?)。山西は慣れるためか,ここまで多く周回していて,タイムも4〜6位 のタイムを出している。一方,公式予選で調子良かった黒澤が出てこない。 29分経過時,光貞がトップへ。今回の光貞は始終好調。その他,影山(兄)やグーセン もいいタイムが出ている。31分経過時,再び高木がコースインするが再びピットへ。 また、クルムがトラブルでほとんど予選走れず止まる。脇坂,ストレートでスロー 走行しているが、再び走り出す。ギア抜け?。40分経過時,黒澤出てくる。アタック2 周目でいきなりトップへ。50分経過時,高木が出てくる。アタック1回目はカヴァナ に引っ掛かる。しかし次のアタックでトップへ。40分経過時鈴木や,スリップをう まく使った本山もトップ6に入ってきたが、最後の最後に影山(弟)が4位に食込み、 2人を蹴落とした。上位から高木,黒澤,ペドロ,影山(弟),光貞,影山(兄)。 結局金石がまったく出てこなかった。去年最終戦の覇者が出てこないのは少し残念 だった。また,新人山西は9番手といういいポジションを得た。 ・続いてスペシャルステージ。まずは影山(兄)のアタック,2周目がベスト。3周目は タイヤが終わったか? 次は光貞。前半セクションは影山(兄)より遅いが,後半セク ションで挽回。3周目にベストを出し暫定1位。続いて影山(弟)。2周目,前半セクシ ョンで光貞より0.3秒早い。しかし後半区間で0.04秒しか上回れず。3周目もシケイ ン2つ目出口でチョット外に行き過ぎたように見えタイム伸びず。しかし暫定1位。 4番手はペドロ。影山(弟)に1秒近い差をつけ暫定1位へ。前半セクションで0.5秒差 をつけている。続いて黒澤。2周目はシケイン入口で乱れペドロのタイムを上回れ ず。3周目,立体交差まではペドロより遅いが,130Rまででなんとか互角に,そしてコ ントロールを過ぎた時には0.1秒早い暫定1位。最後は高木。2周目の立体交差まで で,いきなり0.2秒早い,その差を保ったまま130Rへ。シケインを抜けてコントロール を過ぎた時には0.3秒早いタイムでトップへ。3周目はなぜかスローダウン。 結局スタートは予選と変わらない順番になった。 4月27日(晴) ・朝は冷え込んだが,太陽が出るとすぐに暑くなった。風はほとんどない。 ・フリー走行前半では,17分まで本山,高木,影山(弟)が上位キープ。4〜6位に金石,ペ ドロ,影山(兄),山西,山本が入れ替わり入ってくる。S字を安定して走っているのは 97のローラの2台。あとFUNAI SUPER AGURIの2台も調子が良い。 17分経過,近藤デグナーでコースアウト。黒澤アタックに入り,すぐにトップをマ ーク。21分経過,本山がトップタイム。その後シケインで車が止まる。また田中の マシンからも煙が出ている。25分経過,金石が3位へ。その後グーセンも4位のタイ ムを出す。グーセンはさすが国際F3000を上位で走っていただけあるという印象で 今後どんどん上位に食い込んでくる予感がする。 結局,本山,黒澤,ペドロ,山本.グーセン,高木の順になった。 ・PIT WALK中にはNASCAR走行会,ドライバ紹介など。またドライバ全員の記念写真撮 影などがあった。今年はPIT外に出て歩いているドライバも多く,気さくな感じがし てよかった。(途中,高木がファンの中を突っ切るというハプニングもあった。真横 を走っていったので,慌てて写真を撮ろうとしたら人が集まってきてそれどころじゃ なかった。) ・いよいよ決勝。スタート前の走行では,田中がオイルを噴いているのと,脇坂がギア トラブルでギリギリまで作業していたのが気になる。 ・スタートは黒澤が征する。その後ろにぴったりと高木がつけ,それを見るかのよう にペドロが追随する。その他、山本がスタートできないで押しがけでスタート。ま た,影山(弟)もフライングで黒旗提示される。 高木はヘアピンではイン,アウトから抜きにかかるが黒澤の微妙なブロックラインの ため飛び込めない。その後ろでは光貞が影山(兄)をインから差す。さらに後方では 金石,クルム,田中が1周2台のペースで上がってきている。この勢いに押されたのは 近藤。シケインで金石に並ばれ,行き場を失ってシケインショートカット。この日 近藤は3度ショートカットしてしまった。また5周目,クルムが12位川本のインに飛 込んだが閉じられリアに乗り上げる。クルムはそのまま走っていったが,川本のマシ ンはリアウイングが壊れて、さらに縁石に乗り上げ動けずリタイア。川本も近藤も 予選15,16位と自己ベストだったので残念な結果となった。 その他,5位の影山(兄)と鈴木,8位の山西とグーセンのシケインの攻防は面白い。 鈴木が影山(兄)をパスしようとシケインでしかけるが,周回遅れがいたためかえっ て自分の行き場を失ってしまう。そして山西にパスされる。 12周目,高木がS字2つ目でスピン。リタイア。これで楽になると思われた黒澤だが, 今度はペドロに攻められはじめる。影山(兄)ピットへ。マシントラブル? ファーマンがデグナー手前でコースアウト,リタイア。また脇坂もシケイン2つ目で ラインを乱しコースアウト,順位を落とす。8位グーセン,11位クルムもリタイア。 18周目,シケインで周回遅れがいたためペドロとの差がいっきにつまる。そしてメ インストレートでペドロがパス。 20周目.メインストレートで光貞が本山をパス。これで光貞は3番手 21周目,近藤Pitへ。ペドロは黒澤との差を広げていく。光貞が黒澤との差をつめる が黒澤も逃げる。また5位争いでは飯田と山西がバトルをしている。そこに金石も 近づいて来た。 30周目,黒澤とペドロの差が少しつまるが追いつくほどではない。後方の5位争いで はシケインで飯田が山西にしかける。しかし抜けず。逆に金石に追いつかれるがな んとか押さえる。 そのままこの順位でチェッカー ・予選終了時、高木独走かという雰囲気は黒澤のスタートのおかげでいっきに無くな り,前半は緊迫したレースを見ることができた。黒澤は急遽乗ったにも関わらず,去 年のチームメイトを相手にすばらしいレースを見せてくれた。 また、後半は新人山西の健闘を見ることが出来た。グーセン,飯田を押さえたり,鈴 木を出し抜いたり,かなりよいパフォーマンスを見ることが出来た。 今年は高木,ペドロを中心にいろいろなドライバが活躍するのではと思わせるレース だった。 ・反対に気になったことでは,女性ドライバのカヴァナと,スリランカのドライバ,マ ワガムワがまだ日本のレースに馴染んでいないのか,いまいちタイムが遅かったの が気になった(記念撮影の時もよそよそしく見えたのは気のせい?)。せっかく日本 のF3000から世界のフォーミュラニッポンになろうとしてるので,多彩な顔ぶれとし て是非がんばって欲しい。 他,全体的に気になることは、決勝当日も去年に比べて人が少ない気がすることであ る。数年前のF3000時代くらいに感じる。X-JAPANのファンを見かけなくなったのも 1つの原因だと思うが(それはそれでもともとモータースポーツを息長く見続ける人 じゃないということなので別に良いと思うが),これから先,盛り上がってくれるの か少し心配になった。もう少しモータスポーツを身近に感じられるファンサービス があれば(例えば見えるラジオでのタイムチャートやコメント表示,TVが見える個所 を増やす,フォーミュラカーに触れられる機会を増やす,コクピットの疑似体験など) もっと楽しくレースを観戦出来るのではないかと感じた。本当はドライバと接する 機会がもっともっと増えればいいと思うが,ドライバは芸能人ではないのだし,さす がに多くは求められないので。 (実際,いうのは簡単だけどやるのは難しいと思います。ただ,今のままじゃレース ファンしか見に来ないので,もっとピクニック気分でこれるようになるといいと思 う。)
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